夢想メモリ

ゲームの攻略、データ、感想、縛りプレイのこと等を中心に、ゲームとは無関係の雑記も書きます。

経験的に知った効率の悪い勉強法

本記事では経験的に知った効率の悪い勉強法をまとめた。

復習するまでの間隔が長い/回数が少ない

新たに学習したことが沢山あったのに、復習するまでの間隔が長かったり、復習の回数が少なかったりすると習得した内容が定着しない。普通の人は新たに学習した内容を1度で定着させられない為、復習が必要である。しかし、間違えた問題を解説を読んで理解した直後に解き直しても正答するのは当たり前だし、何ヶ月も経ってから解き直せば同じ過ちを繰り返してしまうのも普通だ。学習した内容を定着させるには、その内容を忘れかけるタイミングで復習しなければならない。また、1回の復習で定着するとも限らない。特に復習の間隔を短く設定した場合、必要な回数は多くなる傾向にあるのに、そのことは忘れられがちだと思う。

ノートを綺麗にまとめる

学習した内容を綺麗に整形しても、記憶することには繋がらない。見て覚える場合、既に用意された教材を用いれば良く、転写する必要が無い。書いて覚える場合、資料を見ながら1回書くだけでは全く不十分である。覚えるべき内容を整理するなら、キーワードや問題だけを羅列するなどで良い。何にしても、綺麗にまとめるのは時間の割に定着が悪いので、書く時間をできるだけ削減して他の学習法に充てた方が効率が良い。ノートにまとめるのは、マイナーな分野で内容がまとまった教材が存在しない時、既に何度も練習した内容で特に定着が悪かった部分を書き出す時など、限定的な状況で用いた方が良さそうである。

難しすぎる教材を用いる

用いる教材のレベルが高過ぎると、時間あたりの学習量やモチベーション等の側面から効率が悪い。難しい教材を用いると理解するのに時間が掛かる上、一度理解できても、新たに学習する内容が多過ぎて重要な部分が分かり辛くて定着しにくいこともある。この為、最初は易しい教材から入った方が学習が早いことがある。また、特に学校の試験で求められるレベルというのはさほど高くないことも多いので、難しい教材の内容を理解する必要が無いことは多い。加えて、レベルの高い教材は難しくてやる気が無くなるというモチベーションの問題も発生しやすい。

公式/定理/結果をただ暗記する

数学寄りの分野では、暗記だけに頼ると記憶量が膨大過ぎて現実的でないし、そもそも暗記するのは本質的でない。数学的な側面を持つ分野では、公式・定理・結果の導出や証明ができること、それらが表す意味を理解する事、それらを活用する事が本質だと思う。公式などは導出するのを基本として、派生的なものまで覚える必要は無い。使用頻度が高い、導出に時間が掛かる、多くの他の定理の導出に使えるといった理由から、試験などを考えれば暗記が望ましい公式・定理はあるが、覚えるにも証明や意味を理解した方が良い。公式が示す意味を自分の言葉で説明できれば記憶しやすくなるし、正負の符号が入り乱れた公式でも、何度も導出していればその導出過程で移項するかと言った手掛かりから正負の符号を判断できることがある。

他のことに意識を向けながら勉強する

テレビや動画を見ながら、あるいは通知音などを気にしながら勉強するのは効率が悪い。集中力を欠いた状態での勉強は、時間あたりの進行が遅く、計算ミスなども発生しやすい。適度な雑音は集中力を高めることに寄与するかも知れないが、意識を学習以外に向けてしまうほどの作業と並行してはいけない。映像など視線を向けなければならないものは学習以外に意識が向いている。通知音は、発生タイミングが予測しにくいこと、通知の内容が気になるという点から望ましくない。

同じ勉強法を続ける

目標とする技能と現在のレベルに応じて最適な勉強法は異なるので、同じ勉強法に固執し続けるのは良くない。例えば、英語のリーディングスキルを向上させたい場合、最初は英単語を日本語と対応させる形で暗記したり、文法を学んだりする方法は有効である。しかし、文法を一通り学習し、ある程度の語彙力が身に付いたなら、実際の文章を読んで実践的な練習を積んだ方が良いだろう。適切に自分のレベルが上がって行けば、同じ勉強法の効率は下がっていくし、続けてもレベルの上がらない勉強法は間違っている。少しずつ良くなっているから等と言い訳せず、時には数百時間単位の努力を非効率だったと判断して、新たな勉強法を採用する勇気が求められるのだと思う。