TOEICで存外良い点が取れたので、リスニングで実際に使えた小技を忘れない内にメモしておこうと思う。目新しいものではなく、他のサイトとかぶっていると思いますが、ご容赦ください。
Part 1 / Part 2 選択肢を指でメモする
Aが放送されている時は指で1を作り、Bの放送中は2……と、放送されている選択肢に対応する数字を指で作っておき、聞き取れなかったり、理解できなかったりしたら指をそこで止めておく。その後、これが正解だと思える選択肢が無ければ、消去法により、指で作っている数字に対応した選択肢をマークする。
意識していないと聞き取れなかった選択肢を正解候補だと考えにくいが、メモを取るのは禁止だし、全ての選択肢を聞き終わるまで聞き取れなかった選択肢を覚えておこうとすると、その後の放送文の聞き取りに集中しにくい。この為、指で形を作っておく方法が有効。特にPart 2では婉曲的な応答が1つだけ含まれていることが多く、これが応答として相応しいか判断しにくい時に効果を発揮する。ただし、2つ以上の選択肢が聞き取れなかった場合には効果は小さくなる。
Part 2 問題文の記憶
最初の疑問文を聞いたら、何が問われているかを忘れないよう頭の中で繰り返し唱える。疑問詞は先頭に来るので、主に冒頭1~2語に集中する。唱えるのは英語でも日本語でも構わない。How oftenなど、日本語にすると長くなりやすいものは英語のままの方が良いかも知れない。加えて余裕があれば内容に関するキーワードも1語程度覚えておくと、婉曲的な応答が答えであるかを判断しやすい。
Part 3 / Part 4 先読み
Partそのものの説明が流れている間に設問と選択肢を先に読んで覚えておき、素早く解答し、設問が読み上げられている内に次の3つの設問と選択肢を読むという方法で進めることを先読みと言う。
私の場合、設問3つと、最初の設問の選択肢4つを読むのを基本とした。音声が放送されている間は、設問文をしっかり読もうとすると聞き取りに集中できなくなるので、設問文を眺めて重要な数語だけに注目する。選択肢が短い場合/予め読む余裕のあった場合にはどの選択肢が正解かを考える。答えが分かっても、マークしていると集中が削がれるので、左手を1問目、右手を2問目として、上述のPart 1 / 2同様に指の本数で答えをメモした。3問目は最後なのでメモしなかった。
先読みの有無によらず、3つの設問が読み上げられている間に3つの設問を読むことになるので、解答に使える時間は殆ど変わらないのだが、先読みには次のような利点がある。
- 集中して聞くべき/覚えるべき所が明らかになる
- 放送される内容を予想できることがある
- 解答時間を短縮して次の先読みの為の時間を捻出できる
どの利点があるかは設問のパターンによって異なる。例えば、
- what does the man imply when he says "~"? のような意図を問うもの
- why ~? のような理由を問うもの
- what ~ on Tuesday? のような時間や曜日に関するもの
- 図表を関連付けて解くもの
このような問題では、設問を先に読むことで、集中すべき部分・記憶すべき部分が分かり、得点しやすくなる。
また、発言の意図を問う問題、理由を問う問題には、内容に関する単語(例えばthe owner, special event, an awardとか)が含まれていることがある。図表も話の内容の推測に利用できる。
解答時間の短縮と言う視点で考えると、このような問題の選択肢は文であり、放送を聞きながら読んで解答したり、全て内容を覚えて頭に入れたりするのは難しいように思う。
一方で、
- who most likely is the man/woman? のような話し手/聞き手の立場に関するもの
- where does the man/woman/speaker work? のような場所に関するもの
- what does the man/woman ask the woman/man to do? のようなもの
このような問題は、会話の中核を成す為に聞き取れてさえいれば忘れにくく、設問を先に読んだからといって分かるようにならない。
また、TOEICのPart 3 / 4の大部分はこのような問題を作ることができる内容なので、内容の予測にも役立たない。TOEICは選択肢間の意味的な距離が遠いことが多いので、選択肢から内容を予想するのもやめた方が良いと思う。
しかし、このような問題は、選択肢が数語程度の名詞句であることが多く、予め選択肢に目を通して内容を頭に入れておき、放送中に眺めて答えを選ぶのはやりやすい。典型的な問題なので、設問文を読むことに時間をかけず、選択肢に注目しておけば、解答時間の短縮に繋がる。
その他 公式問題集のリスニング音声を繰り返し聞く
市販されているTOEICの公式問題集のリスニング音声は、本試験と話者が同じ為、繰り返し聞いて話者の声質や話し方に慣れておくと聞き取りやすくなると思う。
運でぶれた分も大きいだろうが、公式問題集のシャドーイングだけをやった所、1ヶ月でリスニングの点が425→475に上がった。